アスベストとは?

現在、多くの住宅に使用されているスレート屋根。
実は以前に製造されたスレート屋根には、重大な健康被害で
社会問題になっているアスベスト(石綿)が含まれています。
アスベストとは一体何か?特徴は?そしてその危険性とは?

アスベストとは?

天然に産する唯一の繊維状鉱物で、綿のような外観から日本語では石綿と呼ばれています。

耐火性、断熱性、防音性などに優れ、かつ安価である事から高度経済成長期以降、屋根や壁、断熱材などの住宅建材を中心に、水道管や自動車のブレーキなど全世界で幅広い用途に使われてきました。

アスベストの危険性

アスベスト粉塵により引き起こされる肺ガン(中皮腫)の健康被害が判明するにつれ、世界的に使用の規制・禁止がなされました。
現在対策の遅れた日本ではその被害の大きさが明るみになるにつれて大きな社会問題になりつつあります。アスベストによる中皮腫発病は肺に吸い込んでから30年後以上たってから発病するケースが多く、日本産業衛生会の試算では今後2000年から40年の間に死者10万人という統計が出ております。
さらに関連作業のアスベスト暴露者は数百万人規模とも言われ、直接アスベストに携わっていない人でもアスベスト使用材からの飛散による暴露によって、被害者はさらに増加するだろうと考えられています。

アスベストを含んだ屋根(石綿スレート)

主に「スレート」と呼ばれる屋根において石綿スレートとして住宅用・工場用屋根として1960年頃から広範囲に使用されてきました。
しかし、1970年代に入りアスベストの危険性が徐々に明るみにされてくると、欧米を中心に次々とアスベスト使用が全面禁止になりましたが、日本では段階的な規制・制限はされたものの、2004年の実質禁止(含有量1%以下は規制外。2008年に全面禁止予定)まで製造・販売がされてきました。1994年頃からスレート系屋根材でもアスベストを含まない屋根が出始めましたが、10年以上もしくはそれ以前に建てたスレート屋根の住宅ではアスベストが使用されている可能性があります。
今現在、屋根に含まれるアスベストの危険性は国のレベルでは最も低いレベル3に設定されていますが、最近の研究で微量であっても危険性はあるという見解も出ています。
一部のスレート屋根メーカーや住宅メーカーがホームページで「アスベストはセメントで固定されているため飛散することはなく安全です」と発表していますが、経年変化で劣化した屋根材からはアスベストが飛散する危険性があるので安心できません。
劣化したスレート屋根は早急に葺き替え等の対策を講じる必要があります。

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